海外カウンターパート 投稿者:
サルボン 今泉光司 投稿日:2003/04/18(Fri) 11:24:00
No.2099
先日中野サンプラザの講習に参加したサルボンの今泉です。3期目の決算期を迎えている発展途上国で劇映画を製作するNPOです。前2期2001年に借り入れをしてフィリピン山岳地帯で映画を撮影し、今期2002年にフィリピン政府情報省映現像所の全面協力をいただいて完成しました。これまで収入はすべて助成金と借り入れでそれ以外の収益はありません。2期決算は帰国できずに会計士に任せました。会計士は製作費一括を映画製作原価とし、その他の経費も項目別に簡単な表にして総支出を通しました。3期撮影途中から現地にてカウンターパートを立ち上げて、日本のサルボンから制作費を借り入れして協同映画制作をしたことになっています。今後劇場公開をして両国で収益が出ることが見込まれます。
今期も編集仕上げ作業で、35mm転写や字幕つけに両国あわせて400万円以上の出費になっています。
来期からはいくらか上がってくる収益を課税されずに返済しなければなりません。今期決算は前期決算同様に、カウンターパートを表に出さずにサルボンがフィリピンで製作を継続したようにやるべきでしょうか。それともカウンターパートに委託したとしても大丈夫でしょうか?その場合どのような書類を用意すれば良いでしょうか?契約書、カウンターパートの決算書など。ちなみに両方ともにこれまでスタッフはすべて無給で働いています。今月カウンターパート側にフィリピン文化庁の助成金がおります.現地での制作費は一部銀行を通して渡っていますが、一部は手持ちで渡りました。あわただしく映画制作に入りましたので、現地の出入金が明確になっておりません。現地の領収書はあります。海外カウンターパートと仕事をする場合、通常はどのような方法で決算されているのでしょうか?
複雑な状況の相談で申し訳ありません。どのようにしたらよいのか迷っています。どうかお知恵を拝借させていただけましたら幸いです。
Re: 海外カウンターパート 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/04/20(Sun) 09:20:00
No.2100
サルボン今泉光司さん
現地のカウンターパートに映画制作の業務の一部を委託した
ということでいいと思います。委託契約書は必要ですが、カ
ウンターパートの決算書までは必要ありません。
契約書に委託する業務の内容、委託金額が明記してあれば、
カウンターパートがその委託のお金を具体的に何に使ったか
ということまでは把握する必要はないのです。
カウンターパートが独立した団体であれば、その団体にフィ
リピン文化庁の助成金がおりたことをサルボンの決算(収支)
に反映させることも必要ありません。
現地でかかった費用が明確でないということですが、その費
用のうち、カウンターパートの裁量で使った部分については
一括して委託費の中に含めて構いません。
サルボンの使った経費と委託費を合わせて映画制作費(原価)
にします。このうちサルボンの使った経費の部分は領収証等
の裏づけが必要です。
公認会計士・赤塚和俊