給与手当:管理費と事業費の仕訳 投稿者:
マミ 投稿日:2003/09/02(Tue) 14:27:00
No.2644
収支予算書および収支計算書の科目についてお尋ねします。
経済企画庁 国民生活局作成の「会計の手引き」を見ると、
経常支出の部の「事業費」、「管理費」両方に、「給料手当」が
中科目として挙げられています。
但書きとして、事業費には「原則として、当該法人の事業の
目的のために直接要した支出で管理費以外のもの」と書かれて
いますが、特定非営利活動に係る事業を実施する際に、働いた
事務局職員の給料手当は、その労働時間に応じて、「事業費」、
「管理費」に分けて計算する必要があるのでしょうか。
Re: 給与手当:管理費と事業費の仕訳 投稿者:
TAKA 投稿日:2003/09/02(Tue) 16:31:00
No.2645
TAKAと申します。
私が所属していたNPOでは、
主な業務が組織運営に関わる人(事務局員など)の人件費は管理費、
事業推進に関わる人は「事業費」で処理していました。
イベントでの様々な手配など、事務局員が「事業」に関わる仕事を
することも多いと思いますが、「管理者」と「現場担当」と割り切って
処理しております。
労働時間での振り分けも大変だと思いますので、ある程度の割り切りは
かまわないのではないでしょうか。
Re: 給与手当:管理費と事業費の仕訳 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/09/03(Wed) 08:37:00
No.2646
私も基本的にはTAKAさんのご意見に賛成ですが、認定NPO法人を目指す
場合には、寄附金の70%以上を特定非営利活動に充てていることという要
件があります。私がかかわっていて現在申請中の団体もこの要件をクリア
するのに最も苦労しました。活動自体はボランティア中心で経費がかから
ないのに対し、管理費は節約にも限界があるためです。つくづくNPOの
実態に合わない要件だと感じています。とはいっても現行法のもとで認定
をとろうとすれば事業費に区分できるものは極力事業費で処理した方がよ
いということになります。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 給与手当:管理費と事業費の仕訳 投稿者:
マミ 投稿日:2003/09/03(Wed) 12:07:00
No.2647
TAKAさん、赤塚さん、ありがとうございます。
当法人でも支出に占める管理費の割合が大きくなっていますので、
今後の助成金申請の要件などを考えると、人件費も事業費に振り分けて
予算を組んだ方が良さそうです。
細々した質問で恐縮ですが・・・
その場合、法定福利費は、すべて管理費の人件費にいれるといった
仕訳方法は認められるのでしょうか? それとも、法定福利費も
賃金計算に応じて、何割か事業費に入れるのが一般的なのでしょうか?
Re: 給与手当:管理費と事業費の仕訳 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/09/03(Wed) 12:25:00
No.2648
マミさん
> その場合、法定福利費は、すべて管理費の人件費にいれるといった
> 仕訳方法は認められるのでしょうか? それとも、法定福利費も
> 賃金計算に応じて、何割か事業費に入れるのが一般的なのでしょうか?
人件費を管理費と事業費に振り分ける場合は同じ割合で法定福利費も
分けるのが一般的だと思いますが、すべて管理費にしても間違いとは
言えません。特に所属が事務局で大半が管理費のような場合はあえて
法定福利費まで分けることはないでしょう。
公認会計士・赤塚和俊