chiwawaさん
NPOのメリットとして、「助成を受けやすい」ということを挙げておられますが、
必ずしも、法人格をとったからといって助成金や補助金が雨のように降ってくる、
ということはありません。
確かに、自治体からの委託事業を受ける際に法人格を求められるということは
実際にあるようですが、ほとんどの補助金や助成金というのは、法人格のない
任意団体も同じ扱いにしていることが多いようです。
もちろん、法人格をとることで、信用が高まるということはあるかもしれませんが、
法人格をとるメリットとして、助成金が受けやすくなる、ということは実際には
あまりないようです。
ほかに、法人格を取得することのメリットをあげるとすれば、「契約の主体になれる」
「所有の主体になれる」「団体の資産と個人の資産を明確に分けられる」「事務所を
借りやすい」「情報公開されるので、一般の人のアクセスがしやすくなる」「さらに
国税庁の認定を受けられれば、税制の支援がある」などでしょうか。
助成金(補助金)情報の探し方のポイントについては、過去にお答えしました
「1578 助成金について?」に対する「1581」番の回答、「2497 補助金を
受けるためにはどのような手続きが必要ですか?」に対する「2511」番の
回答などを参考にしていただければ幸いです。質問箱の下の方にある検索コーナーで
番号検索ができますので、ご利用ください。
上記の回答のなかにも書かせていただいておりますが、損保ジャパン記念財団が
出しておられる、「NPOの活動資金確保の手引き」は、特に社会福祉関係の方には
参考になるのではないかと思います。この手引きは、以下のURLからダウンロード
することができます。
http://www.sompo-japan.co.jp/foundation/当会の助成金情報コーナーも、検索機能を強化させております。
たとえば、「在宅」や「居宅介護」などといったキーワードで検索をしていただくと、
いくつかはひっかかってくると思います。
財団の特徴は、なかなか募集要綱を見ても分からないものですが、ポイントとして、
過去の助成先をみることも参考になるのではないかと思います。
助成財団センターが運営しておられるホームページでは、「採択課題データベース」が
設置されています。「助成対象者」も同時に掲載されていますので、「介護」などの
キーワードで検索をされ、対象としてNPO法人に助成した実績のある財団を探すのも
ひとつの方法ではないでしょうか。
助成財団センターのホームページは
http://www.jfc.or.jp/です。
今募集中の助成金としては社会福祉・医療事業団(10月1日より独立行政法人
福祉医療機構)の「長寿・子育て・障害者基金」が大規模なものです。ほかにも、
chiwawaさんのお住まいの都道府県にある共同募金会や社会福祉協議会、
自治体などで、補助金や助成金をだしておられる場合があると思いますので、
問い合わせてみてください。
以上、参考にしていただければ幸いです。
シーズ・安部嘉江