補正予算を組むべきなのでしょうか。 投稿者:
経理初心者 投稿日:2003/09/22(Mon) 22:44:00
No.2705
経理(NPO法運営)の件でお聞きします。
前年度決算での収支差額がかなりあったことを、今年6月の定期総会で説明しました。
総会ではその理由を助成金受領事業の中止期間によるものと説明し、今年度予算書の中には
その返還額はその時点で不明であったので、その金額は入れずに予算書を提案しました。
そうであるなら補正予算を組むべきという提案があり、
自分の知識不足もあってその方向に決まりました。
その後、知識のある人に相談したところ、結論は多少荒っぽい言い方ですが、その返還
金額を支出に新たに組み入れて説明し再提案すればいいのではないか、とのことでした。
このように進めていたところ、やはり補正を組むべき再度いわれました。
どう考えていけばいいのかご教示下さい。
*昨年度助成事業による助成金は9割受領。最終的にも
足りることはわかっていたので、それ以上は請求しなかった。
しかし今年3月末、多大な返還金が生じることがわかったため、
計画(助成額)変更申請を出した。
この時点では返還額はわからなかった。実際にわかったのは6月(定期総会直前)
ただし、承認日付は(支出先の締めとなる)3月となっています。
Re: 補正予算を組むべきなのでしょうか。 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/09/23(Tue) 08:06:00
No.2706
経理初心者さん
理屈を言えば、いったん総会で承認された予算は内容が間違って
いようと成立しているわけですから、変更するとしたら補正予算
を組むしかないのですが、はっきり言って、どちらでもいいこと
です。何もしなくてもいいのです。
予算は、そもそも内部管理目的でたてるもので、NPOの場合は
活動の内容によっては予算に基づく執行が不可能な活動がたくさ
んあります。今回の法改正で予算準拠主義が条文からなくなった
のは、そういう意味です。
もちろん、活動の内容によっては予算管理が有効な場合もいくら
でもありますから、そういうときは予算を重視するのは悪いこと
ではありません。でも予算通りにいかなかったときに大事なこと
は、なぜ予算通りにならなかったかという反省と分析であって、
予算を実態に合わせて組み替えることではありません。予算と違
ってしまった事実をそのまま決算に出してもいいのです。
Q2905に対するA2906を参考にしてください。
公認会計士・赤塚和俊