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名目上会費ではないものを会費と扱うことが出来るか 投稿者:主税 投稿日:2003/11/04(Tue) 13:32:00 No.2852
 会費に関して質問させて頂きます。
 
 私共は法人会員の制度を設けており、入会を有料としております。
 先日もある企業の方にご入会を頂いたのですが、その際、「会費と
いう形では社内決済が降りにくいため、研究委託という形式を取りた
い」とのご連絡を受けました(とは言いましても、レポートを提出す
る程度のことです)。
 
 このような場合、これを会費収入として扱うことは可能なのでしょ
うか。会費収入と事業収入では課税要件も異なるかと思いますし、適
切な課税関係に服したいとは思っておりますが、会員として今後も議
事その他、具体的な活動にもタッチして頂きたいため、対処方法を探
しております。

 企業が会員になろうとする場合、案外生じてくる問題ではないかと
思うのですが、いかがでしょうか。
 ご教示をお願い致します。
Re: 名目上会費ではないものを会費と扱うことが出来るか 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/11/05(Wed) 07:07:00 No.2853
主税さん

>  私共は法人会員の制度を設けており、入会を有料としております。
>  先日もある企業の方にご入会を頂いたのですが、その際、「会費と
> いう形では社内決済が降りにくいため、研究委託という形式を取りた
> い」とのご連絡を受けました(とは言いましても、レポートを提出す
> る程度のことです)。

会費といっても他の会員向けとは異なるサービス(たとえばレポート)
を提供して、その対価と認められるような場合には、それは「会費」と
いう名目でも税法上は「事業収入」となり、課税が生じる可能性があり
ます。会費を払う側の企業では経費処理がしやすいということです。

一方、そのサービスの内容が対価として金額的に見合うほどのものでな
ければ、こちら側の処理は会費で構わないし課税の問題も生じないとい
うことになります。

その判断は支払側、受取側それぞれですればいいことであって、必ずし
も一方の判断が相手の判断を拘束するものではありません。こちら側が
対価として相当のサービスを提供しているという認識がなくても相手側
が対価相当のサービスを受けていると認識することもあり得るわけです。

            公認会計士・赤塚和俊

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