NPOWEB

こんにちは。
いつもお世話になっております。
質問の趣旨がわかりにくい文章になってしまい、申し訳ありません。

農業支援における有償ボランティアの料金体系を以下のように考えた場合、どのような問題が起き得るでしょうか。

農家が事務局に農作業支援活動を利用する際、支援参加者1人1時間につき200円の利用料を支払う
農家は支援参加者に対して1時間につき600円の謝金を支払う
事務局は支援参加者に対して1時間の支援活動につきポイントを1ポイント加算する
ポイントは農産物などと交換可能だが、100ポイントごとに換金することができる
1ポイント＝100円

①農家から支援参加者1人1時間につき利用料の支払いを求めることに何か問題、あるいは規制はあるか。
②有償ボランティアの謝金として一定の額を定めることに何か問題、あるいは規制はあるか。
③謝金に対して源泉徴収は必要か。
④ポイントが換金できることに何か問題はあるか。

以上の3点からアドバイスいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

こんこんさん

> ①農家から支援参加者1人1時間につき利用料の支払いを求めることに何か
> 　問題、あるいは規制はあるか。

特に規制はありませんが、法人税法上の課税の問題はあります。

> ②有償ボランティアの謝金として一定の額を定めることに何か問題、ある
> 　いは規制はあるか。

ルールを決めるのがこんこんさんの団体であったとしても、取引自体は農家
と有償ボランティアの関係で完結していますから、特に問題はありません。

> ③謝金に対して源泉徴収は必要か。

農家と有償ボランティアの間で雇用関係が生じるとは考えられません（請負
契約と考えられる）し、仮に給与と考えても日額表丙欄が適用されると考え
られますので、日額9，300円未満の支払には源泉の必要はありません。

> ④ポイントが換金できることに何か問題はあるか。

支援参加者が確定申告する場合に、支援の直接の対価と合わせて収入として
申告する必要があります。一方、そのポイントの交換対象となる農産物や換
金の原資をこんこんさんの団体が負担されるのであれば、①の事業の経費に
算入することになります。

　　　　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊

赤塚様

わかりやすいご回答、ありがとうございます。
大変参考になりました。

ところで、もうひとつ質問があるのですが、

> 支援参加者が確定申告する場合に、支援の直接の対価と合わせて収入として
> 申告する必要があります。一方、そのポイントの交換対象となる農産物や換
> 金の原資をこんこんさんの団体が負担されるのであれば、①の事業の経費に
> 算入することになります。

について、①の事業の経費に参入する際、勘定科目は何にすればよいと思われますか？
何度も恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

こんこんさん

> ①の事業の経費に参入する際、勘定科目は何にすればよいと思われますか？

勘定科目の設定は基本的に自由ですので、わかりやすい科目名であれば何でも
構いません。たとえば「ポイント返戻費」のような科目が考えられます。

1時間について200円の手数料を受け取りそのうち100円を返戻するとしたら、
もともとの収入が100円（差額100円は預り金）という解釈もあり得ますが、
必ず換金が発生するとは限らないと思われますので、収入と支出は別個に
計上された方がよいと思います。

　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊