楠さん、
ご質問は、自分のNPOに対して、自ら監視を行う組織(オンブズマンのような組織)
を、そのNPOが作るということでしょうか。
もしそういうことでしたら、NPOは自由な活動ができるわけですから、理論的には
可能ですし、活動というよりNPOのガバナンスの問題かもしれません。
たとえば、会員の方々にその組織に参加してもらって、日頃の事業を監視してもらい、
自由闊達に意見を述べてもらうこともできると思います。これが官製オンブズマンの
ようになるか否かは、その動かし方次第という気がします。
なお、楠さんのお知りになりたい事例とは違うかもしれませんが、「介護保険市民オ
ンブズマン機構・大阪」という団体を見つけました。ここは、介護保険制度を利用者
の立場に立った制度にしようと立ちあげられたオンブズマン団体で、関西の40近い
特別養護老人ホームを訪問したりして、利用者の苦情や要望を聞き、これらをホーム
に伝えたりしているようです。
なお、海外ではNPOの格付けをやっているような団体は結構あって、米国であれば
Better Business Bureau(BBB)という団体が有名です。
また、11月14日の産経新聞の記事(共同通信配信)に、
「スイスの大手審査登録機関SGSはこのほど、発展途上国で人道支援や開発プロジ
ェクトを手掛ける非政府組織(NGO)を対象とする有料の格付けサービスを開始し
た」
という記事がありました。このSGSという団体のホームページは以下のとおりです。
http://www.sgsgroup.com/sgsgroup.nsf/pages/home.htmlもし、この質問箱をご覧になっている方で、楠さんの参考になるような事例をご存知
の方がおられましたらご投稿いただければ幸いです。
シーズ事務局・轟木 洋子