設立総会から認証までの活動 投稿者:
ENOMOTO 投稿日:2003/11/12(Wed) 18:01:00
No.2917
はじめて投稿します。いつもとても参考にさせていただいています。
現在、難病患者さんのQOL向上を目的としたNPO法人の設立準備をしています。
先日、総会を行なって現在認証を受けるための資料を準備中です。
そこで質問なのですが・・。もともと任意団体を発展的解散をし名称変更し法人化しようと
しているのですが、認証を受けるまでの活動とその間に発生する費用はどのように処理すれば
いいのか教えていただきたいのですが。例えば市民公開講座を行なう場合に、企業や個人から
受ける協賛、それから参加した方からの収入などは、現時点の出納日時で帳簿上処理していい
のでしょうか。
認証されるまでは、法人化するための準備以外には、事業を行なってはいけないのでしょうか。
よろしくお願いします。
Re: 設立総会から認証までの活動 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/11/15(Sat) 20:57:00
No.2918
ENOMOTOさん
> 認証されるまでは、法人化するための準備以外には、事業を行なってはいけない
> のでしょうか。
そんなことはありません。任意団体からNPO法人になる場合にはどこかの時点で
事業主体をNPO法人に切り替えることになる訳ですが、NPO法人がスタートし
ても任意団体としての活動が残っていることもあり得ます。極端な例としては任意
団体の活動の一部だけをNPO法人に移行することもあります。
当然、NPO法人として認証されるまでの活動は任意団体の事業です。設立のため
に支出する経費も任意団体の経費として構いません。あるいは、設立のための経費
は立替金として法人設立後にNPO法人の経費として精算する方法でも構いません。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 設立総会から認証までの活動 投稿者:
ENOMOTO 投稿日:2003/11/17(Mon) 09:58:00
No.2919
ありがとうございます。もう少し具体的にお聞きしたいのですが・・
設立総会時の財産目録としてあった現預金が、活動をすることで認証登記までに
変動することになりますが、提出書類上の財産目録については、総会時のものでい
いのですか。
>当然、NPO法人として認証されるまでの活動は任意団体の事業です。設立のため
>に支出する経費も任意団体の経費として構いません。
→任意団体の事業なのであれば、NPO法人としての事業報告には予算を含めて除外
されることになるのですか?先日の総会では、活動方針や予算案には連続性のある
ことなので、現在行っている事業も含めて議案書に掲載したのですが・・。
細かくて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
Re: 設立総会から認証までの活動 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/11/17(Mon) 15:51:00
No.2920
ENOMOTOさん
> 設立総会時の財産目録としてあった現預金が、活動をすることで認証登記までに
> 変動することになりますが、提出書類上の財産目録については、総会時のもので
> いいのですか。
それで構いません。一般的には、そういう不自然さを回避するために、財産目録は
ゼロで申請しておいて法人成立後に任意団体の残余財産を寄付する手法がとられて
います。
> >当然、NPO法人として認証されるまでの活動は任意団体の事業です。設立の
> >ために支出する経費も任意団体の経費として構いません。
> →任意団体の事業なのであれば、NPO法人としての事業報告には予算を含めて
> 除外されることになるのですか?先日の総会では、活動方針や予算案には連続性
> のあることなので、現在行っている事業も含めて議案書に掲載したのですが・・。
任意団体とNPO法人の区切りは厳密に登記の日にする必要はありません。前後の
月の区切りなどにするのが普通ですし、法人設立後もしばらくは任意団体として活
動して活動の区切りのいいところで法人に移行するようなことも行われています。
ただし法人の活動を前倒しする(法人化前の活動を法人の1期目の活動に含める)の
は、任意団体が存在せず白紙から法人を立ち上げる場合を除き好ましくありません。
活動方針や予算案に連続性があっても任意団体と法人は法律上は別人格ですから、
きちんと区別するべきです。
でも申請してしまったのであれば仕方がありませんので、法人1期目の事業報告書や
決算書から区別をはっきりさせて下さい。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 設立総会から認証までの活動 投稿者:
ENOMOTO 投稿日:2003/11/17(Mon) 16:44:00
No.2921
ありがとうございます。
にわか知識で早合点したようで、勉強になりました。
>でも申請してしまったのであれば仕方がありませんので、法人1期目の事業報告書や
>決算書から区別をはっきりさせて下さい。
申請は諸事情で送れており年内の予定です。ご指摘のとおり、きちんと区別して報告書
を作成いたします。