剰余金の積み立て方法について 投稿者:
初決算 投稿日:2004/02/19(Thu) 00:22:00
No.3212
今年度の決算で、多少の剰余金が発生します。
全額を繰り越すことも考えましたが、今後の事業運営のために積み立てることは
可能でしょうか。
ただ単に積み立てるのでなく、現在個人宅にある事務局を、法人名義の所有または
賃借するための目的限定で考えています。
可能な場合、別に積立金の会計を作るべきなのでしょうか。
あるいは、貸借上に、「事務所建設引当金」などの科目を設定するべきなので
しょうか。
見当はずれな質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
Re: 剰余金の積み立て方法について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2004/02/21(Sat) 16:29:00
No.3213
初決算さん
通常、積立金を積み立てるという時は、二つのケースが考えられます。初決算さんは
おわかりの上で質問されていると思いますが、他の読者のために一応解説します。
一つは預金そのものを別口で口座を設け、特定目的以外には手を付けないというもの
です。一般的には「○○特定預金」等、目的名を付けた勘定科目を設定します。収支
計算書上は「○○特定預金繰入支出」として支出の部に計上します。正味財産増減計
算の部を設ける場合は同額を「○○特定預金増加額」で計上します。
もう一つは、剰余金の一部を「積立金」とするものです。「事務所建設引当金」であ
れば負債性の引当金ではありませんから繰入額は収支計算上は表示されません。アカ
ウンタビリティ研究会の公開草案の活動計算書であれば「一時拘束正味財産への繰入」
として表示することになります。
いずれにせよ正味財産の総額は変わりません。内部的には積立金特別会計を設ける方
法をとっても構いませんが、所轄庁へ提出する決算書は合算したものを作成すること
になります。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 剰余金の積み立て方法について(損金として 再質問) 投稿者:
初決算 投稿日:2004/02/23(Mon) 00:45:00
No.3214
いつも的確なお答え ありがとうございます。
お手数ですが 再度質問させてください。
> 一つは預金そのものを別口で口座を設け、特定目的以外には手を付けないというもの
> です。一般的には「○○特定預金」等、目的名を付けた勘定科目を設定します。収支
> 計算書上は「○○特定預金繰入支出」として支出の部に計上します。正味財産増減計
> 算の部を設ける場合は同額を「○○特定預金増加額」で計上します。
この場合は、当然 税務上 損金扱いはできないのでしょうね。
実際に現金の執行をした時点又は減価償却の際に、損金扱いされると考えてよいでしょうか。
Re: 剰余金の積み立て方法について(損金として 再質問) 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2004/02/23(Mon) 07:00:00
No.3215
初決算さん
> > 一つは預金そのものを別口で口座を設け、特定目的以外には手を付けないというもの
> > です。一般的には「○○特定預金」等、目的名を付けた勘定科目を設定します。収支
> > 計算書上は「○○特定預金繰入支出」として支出の部に計上します。正味財産増減計
> > 算の部を設ける場合は同額を「○○特定預金増加額」で計上します。
>
> この場合は、当然 税務上 損金扱いはできないのでしょうね。
> 実際に現金の執行をした時点又は減価償却の際に、損金扱いされると考えてよいでしょうか。
もちろん繰入時点での損金算入はできません。執行時点で経費処理できるものであれば
その年度の損金処理、固定資産であれば通常の固定資産取得と同じです。減価償却費の
分だけが損金となります。
公認会計士・赤塚和俊
ありがとうございました(本文なし) 投稿者:
初決算 投稿日:2004/02/25(Wed) 00:25:00
No.3216