NPOWEB

ＮＰＯ法人で、知的障害者のグループホームを設立しました。（第１期目です。）
知的障害者地域生活援助支援費の対象で、利用者の世話をするスタッフは１４名です。
スタッフとの契約を雇用契約で締結するのか、委託契約（Or請負契約）で締結するのか迷っております。

スタッフに対しては、

①立ち上げから運営の取り決め等の会議
②今後利用者の世話人として現場に従事
してもらいます。

①②を含め、１時間1，000円を支払うようにしていきたいと考えています。

ただ、雇用契約にした場合に、１０名以上の事業所においては、就業規則等の作成・夜間業務等の割増賃金、
労働保険の適用等、コスト等が発生してくるため、委託契約にして個々に確定申告をする形態にしたいと思います。

１４名のスタッフをローテーションで、週３日～１日従事してもらう予定です。

その場合に、
①法人側が時間の管理をしていく事（結果的に指揮命令系統が法人になってしまう。）
②利用者の食材等を購入してきた場合は、法人負担になる事。

以上の事を考えた場合に、どうしても雇用契約になってしまいます。
しかし、世話人は個々の責任において職務をしていきます。

知的障害者グループホームの事業所は、介護保険適用のグループホームの事業所に比べ、
非常に厳しい支給額になっているため、資金繰り的には非常に厳しい状況といえます。
そのため、世話人のスタッフを委託契約にして、コストを軽減できればと考えています。

都合のよい質問とは思いますが、何かよい方法はありませんでしょうか。

松本さん、

お尋ねの件、シーズが事務所を置く新宿区の労働基準監督署に聞いてみました。

窓口の方によれば、松本さんの団体では、「スタッフのローテーションを組むこ
と、また時給の金額を定めていることからして、まず業務委任契約にはなり得な
い。限りなく雇用契約（労働契約）に近い」というのがお答えでした。

また、「たとえ契約時に業務委任契約を結ぼうとも、実体が労働なのであれば、
労働契約であるとして、雇う側にはそれなりの義務が発生する。過去にも判例が
あるし、多くの裁判が起きている」とのことでした。

また、名乗らなくとも労働基準監督署では電話で相談にはのってくれますので、
松本さんの団体の管轄の監督署に聞いてみるのも良いかと思います。

同様の質問を過去にも受けたことがあり、「２１９５」番で答えていますので、
それも参考にしてください。質問の一覧ページの下にある「番号」のところに入
れて、検索ボタンを押してください。

シーズ事務局・轟木　洋子

適切な返答ありがとうございました。