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心配性なんで、次期繰り越しとして、かなりの金額を残しておきたいのですが、それはNPO法人としてはマズイのでしょうか？
そして、こんな感じで残しておいたお金には税金がかなりかかるのでしょうか？（そうであれば、事業年内に使い切った方がトク？？）

ぷっくんさん

> 心配性なんで、次期繰り越しとして、かなりの金額を残しておきたい
> のですが、それはNPO法人としてはマズイのでしょうか？

特にマズイわけではありません。

> そして、こんな感じで残しておいたお金には税金がかなりかかるの
> でしょうか？（そうであれば、事業年内に使い切った方がトク？？）

税金がかかるかどうかは、法人税法上の収益事業で利益が出たか
どうかによります。非収益事業でお金が残ったのであれば税金には
関係ありません。

次に、収益事業で利益が出そうな場合に使い切った方がトクかどう
かということですが、税金がかかるくらいなら使ってしまおうという発
想は、私はあまり感心しません。

もちろん、いずれにせよ必要なもので近いうちに購入しなければい
けないような消耗品等を購入するのは構わないのですが、不要不急
のものを購入するとか、予定になかった手当や福利厚生に使おうと
いうのであれば、ちょっと待って下さい。

それは、ぷっくんさんが「心配性」とおっしゃっていることにも一理あ
るからです。一般的には運転資金が十分にあるというＮＰＯ法人は
あまりないと思います。さまざまなリスクに備える必要もあります。
また、設備投資や新規事業を予定しているのであれば資金調達の
ことも考えておかねばなりません。

要は中長期計画や経営方針について理事会等で合意を形成し、そ
の経営計画に沿った資金計画（たとえば自己資金はいくら不足等）
があって初めて、今年度どのくらい残すべきかという判断もできると
いうことです。ほかに手立てがなければ税金を払った残りを留保す
るしかありません。

　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊