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業務委託契約書について 投稿者:なやめーる 投稿日:2004/10/12(Tue) 12:53:00 No.3955
いつも、お世話になっております。
2点、お教え願います。

1.業務委託契約書の件でお伺い致します。
 設立前にある団体と業務委託契約を結びました。
 本年4月から17年3月31日までの期間の契約です。
 当法人は6月に設立致しまして、名称が設立前と変わっています。
 契約書は前名称になっているのですが、6月の設立時からの契約書を先方に作成し直して
 頂いた方がよろしいのでしょうか。
2.勘定科目についてなのですが、行政書士の方に定款修正をお願いしたのですが、その際の
 勘定科目を雑費にしたのですが、雑費はあまり使用しない方が、良いのでしょうか。
Re: 業務委託契約書について 投稿者:シーズ・轟木 洋子 投稿日:2004/10/15(Fri) 11:24:00 No.3956
なやめーるさん、

お待たせいたしました。

お尋ねの「1」について、シーズの運営委員で弁護士の浅野晋さんが、以下のように
回答してくださいました。

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【契約者たる地位の承継について】

1、NPO法人を設立する場合、
(1)従来は「法人格無き社団」の実態を有していた団体が、そのままNPO法人の法人格を取得した、いわゆる「法人成り」の場合
(2)従来の団体とは別に、NPO法人を新たに設立して法人格を取得した場合

 の2種の設立の仕方があります。

2、上記の(1)の場合には、従来の団体の法律上の権利義務関係がそのまま承継され
ると考えられますから、業務委託契約はそのまま有効に存続しています。
 なお、名称を変更しても、人格的同一性には変化ありませんから、契約の有効無効
とは関係ありません。

3、上記(2)の場合には、従来の団体と新設されたNPO法人との間に人格的同一性が
ありませんから、従来の団体が結んでいた契約を承継するためには、契約の更改が必
要です。
この場合、正式には「従来の団体」、「新設したNPO法人」、「契約の相手方」と
の3者契約で、更改契約書を作成します。(その作成例は別紙参照)

4、ただ、(1)の場合でも、法律関係を明確にしておくため、同様な措置を講じておい
た方がいいと思います。

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回答は以上ですが、浅野さんから合意書の文案も次のように教えていただきましたの
で、どうぞご参照ください。

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             合 意 書

 ○○○(注:従来の任意団体名)を甲、特定非営利活動法人△△△を乙、
□□□(注:契約の相手方名)を丙として、次の通り合意する。

第1条
  甲及び乙、丙は、……年……月……日甲と乙との間で締結した…………契約
(以下「本件契約」という)について、契約者たる甲の地位を乙が承継し、甲は
同契約関係から脱退することについて異議無く合意する。

第2条
  甲及び乙、丙は、本件契約に基づき既に発生した甲の丙に対する権利及び義
務についても、全て乙が承継し、甲は丙に対し何らの債権債務もないことを確認
する。

年  月  日







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なお、なやめーるさんの「2」の質問には、赤塚さんから回答いただきたく、お願い
いたします。

シーズ・轟木 洋子
Re: 業務委託契約書について 投稿者:なやめーる 投稿日:2004/10/15(Fri) 14:28:00 No.3957
轟木様、ご丁寧なご回答ありがとうございました。
早速、ご指導に従い契約書を更改したいと思っております。
Re: 業務委託契約書について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2004/10/15(Fri) 18:30:00 No.3958
なやめーるさん

> 2.勘定科目についてなのですが、行政書士の方に定款修正を
>  お願いしたのですが、その際の勘定科目を雑費にしたのです
>  が、雑費はあまり使用しない方が、良いのでしょうか。

そうですね、雑費でも間違いではありませんが、できれば「支払手
数料」等の中身がわかりやすい科目名の方がいいと思います。

           公認会計士・赤塚和俊

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