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借金について 投稿者:のん 投稿日:2004/12/03(Fri) 22:39:00 No.4171
これからNPO法人を立ち上げようと準備している者です。
NPO設立と同時に事業を開始するために必要なリフォーム費用や設備資金(計1千万円程度)
を理事や会員から無利子でNPO法人が借り入れする予定です。
5年計画でその借金を事業収益から返還するつもりなのですが、NPO法人が多額の借金を
背負うと破産とみなされるという話を聞きました。
どのくらいの額だと破産とみなされないのか、また会計処理方法について、以上2点教えて下さい。
Re: 借金について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2004/12/04(Sat) 08:34:00 No.4172
のんさん

> 5年計画でその借金を事業収益から返還するつもりなのですが、
> NPO法人が多額の借金を背負うと破産とみなされるという話を聞
> きました。どのくらいの額だと破産とみなされないのか、また会計
> 処理方法について、以上2点教えて下さい。

まず、破産についてですが、負債(借金)が多ければ破産なのでは
なくて、借金がいくら多額であってもそれに見合う資産があれば正
味財産はマイナスにはならないはずです。破産が問題になるのは
資産以上に負債がある場合(債務超過といいます)です。

のんさんの場合は設備投資のための借入れということですから、た
だちに債務超過とはならないはずです。また、仮に一時的に債務
超過となっても破産とみなされるわけではありません。この点につい
て、詳しいことはNo.2504からNo.2525のやりとりを参照して下さい。

次に会計処理ですが、収支計算書の収入の部に「借入金収入」を計
上するとともに、貸借対照表の負債の部に「借入金」を計上します。
もし、収支計算書に正味財産増減計算の部も設けるのであれば、負
債増加額として「借入金増加額」を収入と同額を計上します。

以上を一取引二仕訳の形で示すと下記の通りです。
(借方)現金預金/(貸方)借入金収入
(借方)借入金増加額/(貸方)借入金
企業会計方式で一仕訳で処理する場合は下記の通りです。
(借方)現金預金/(貸方)借入金

           公認会計士・赤塚和俊

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