るーさん、
理事としての報酬と、職員としての報酬は分けて考えます。
NPO法第2条には「社員のうち報酬を受ける者の数が、役員総数の三分の一以下で
あること」という規定がありますが、この規定でいう「報酬」とは役員としての報酬
のことです。
理事であっても、職員としても雇用されて実際に業務を行っているのなら、その職員
としての報酬を受けることには何も問題がありませんし、上記の「三分の一」に含め
る必要もありません。
その職員としての報酬が固定給であるのか、あるいは時間給であるのか、には何も制
限がありません。残業をすれば残業代をつけることにも、部長などの役職がつけばそ
の手当てをつけることにも問題はありません。一般の企業などと同様に労働基準法を
遵守することは求められます。
賞与の支給についても、「利益が出たから出す」のではなく、年間の総支給額の一部
を賞与という形で支払うように予めしている場合や、もともとの給与が一般的にみて
も低いために賞与分で調整する、などという場合には問題ありません。ただし、「利
益が出たので、職員で賞与という形で分配する」というのは「非営利」という概念に
反しますからご注意ください。
なお、中小企業退職金共済についてですが、ホームページに「役員であっても、部長
・支店長等従業員として賃金・給与等の支給を受けている場合は加入できます」とあ
ったので、問い合わせてみました。その回答は、次のようなものでした。
「役員であっても、雇用されて働いている場合には、加入可能です。その判断は、そ
の役員が雇用保険に入っているか否かを基準としています」
よって、理事であっても、雇用関係にあり、雇用保険に加入していれば、中小企業退
職金共済への加入も可能ということです。
理事の労働保険については、シーズの次のページをご参照ください。
⇒ 理事が職員を兼ねています。その理事も労働保険や社会保険の被保険者になれますか?上記のHPにも書いていますが、理事長の場合には難しいと思います。
なお、監事については、NPO法第19条に次のような規定があります。
「監事は、理事又は特定非営利活動法人の職員を兼ねてはならない」
よって、理事を兼職して理事の報酬を受けることも、職員として雇用されて報酬も受
けることもできません。ただし、監事の仕事をして、その監事の仕事への報酬を支払
うことは問題ありません。この監事に対してその仕事に報酬を支払う場合は、上述し
た「役員総数の三分の一」の中に含まれます。
シーズ・轟木 洋子