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教えてください 投稿者:そら 投稿日:2004/12/15(Wed) 12:05:00 No.4197
NPO会計のことでお聞きします。
決算をむかえたのですが、税務署等へ報告する際に
決算書類を作成しなければなりませんが、
今まで、伝票上では複式簿記であげてきました。

よく、書籍には

当座預金 1,500,000 / 長期借入金収入 1,500,000
長期借入金増加額 1,500,000 / 長期借入金 1,500,000  と、記載されていますが

実際に私があげてきた伝票というのが

当座預金 1,500,000 / 長期借入金 1,500,000 という感じであげてきました。

そこで、お聞きしたいのですが、
わざわざ、上記のような伝票にしないといけないのでしょうか?
もし、上記のような伝票にするとなると、全くわからないので。

通常の株式会社と同様に考えて良いのでしょうか?
Re: 教えてください 投稿者:税理士 脇坂誠也 投稿日:2004/12/16(Thu) 09:47:00 No.4198
こんにちは。



> NPO会計のことでお聞きします。
> 決算をむかえたのですが、税務署等へ報告する際に
> 決算書類を作成しなければなりませんが、
> 今まで、伝票上では複式簿記であげてきました。
>
> よく、書籍には
>
> 当座預金 1,500,000 / 長期借入金収入 1,500,000
> 長期借入金増加額 1,500,000 / 長期借入金 1,500,000  と、記載されていますが

一取引二仕訳と言われているものですね。
>
実際に私があげてきた伝票というのが
>
> 当座預金 1,500,000 / 長期借入金 1,500,000 という感じであげてきました。
>
> そこで、お聞きしたいのですが、
> わざわざ、上記のような伝票にしないといけないのでしょうか?
> もし、上記のような伝票にするとなると、全くわからないので。
>
> 通常の株式会社と同様に考えて良いのでしょうか?

まず、税務署に出す決算書類と、所轄庁及び総会に提出する決算書類を分けて考えます。
税務署に出す決算書類は「損益計算書」形式のものです。つまり、通常の株式会社と同じ形式のものですので、そらさんのやりかたで正しく、一取引二仕訳を行ってはいけません。従って、そのまま提出すれば良いです。
一方、所轄庁及び総会に出す書類は、NPO法上で「収支計算書」を提出することになっています(他に貸借対照表と財産目録)。収支計算書とは、簡単に言うと、収入と支出の差額で当期収支差額を計算する形式のものです。問題は、この時に収入、支出の範囲をどこまで取るか?ということです(「資金の範囲をどこまでにするか」とも言えます)。収入、支出を現預金の収入、支出ととれば、上記の一取引二仕訳が必要になります。なぜなら、通常の企業会計では借入金収入は収入(収益)に入ってこないからです。それに対して、収入、支出の範囲を「正味財産の収入、支出」と考えれば、収支計算書は損益計算書と同じ形式になります。
従って、収支計算書の資金の範囲を「正味財産」と考えて、損益計算書と同じ形式で出すことは可能と思います。ただ、その場合は、注書などに「資金の範囲は正味財産とする」とする必要はありますし、また、総会などの報告時にも、普通の人は収支計算書というと現預金の収支のことだと思いますので、「損益計算書と同じ形式のものである」(借入金収入は収入に計上されていない)旨は伝える必要があると思います。
また、損益計算書形式で出力する場合でも、企業会計用のソフトを使っていれば「当期利益」などの名称で出力されると思うので、エクセルなどで名称や形式は直す必要があります。今は通常の企業会計どおりにやっても、収支計算書形式ででてくるNPO用の会計ソフトも出ています。
Re: 教えてください 投稿者:シーズ・轟木 洋子 投稿日:2004/12/22(Wed) 16:27:00 No.4199
脇坂さま

いくつかご回答いただき、ありがとうございます。
お礼が遅くなりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。

シーズ・轟木 洋子

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