soniさん、
まず、認定のことからです。
「認定」は国税庁長官によるものですが、実際の審査などは管轄の国税局が行う
ことになります。この国税局(沖縄は国税事務所)は、全国に12しかありません。
よって、主たる事務所を違う都道府県に移したことで、すべて異なる国税局の管
轄に変更となるかというと、そういう訳でもありません。例えば、東京国税局は、
東京都、千葉県、神奈川県、山梨県を網羅しています。事務所を東京から山梨に
移転しても、管轄の国税局は変わりません。
それぞれの国税局の管轄地域については、国税庁の次のページをご参照ください。
http://www.nta.go.jp/category/npo/03/01.htmもし、管轄の国税局以外の地域に移転する予定があれば、認定申請書の「その他
の参考事項」の欄に、その変更の予定を書き入れておくことになります。
お手元に、国税庁発行の「認定NPO法人制度の手引き(改訂版)」をお持ちで
したら、35ページの「問7」とその答え、46ページの認定申請書を参照してくだ
さい。
(この手引きは、最寄りの税務署で無料で入手できます)
なお、認定申請の書類のひとつに「所轄庁の証明書」がありますが、これも認定
申請をする時の所轄庁の証明書を提出すればよく、その後、認定審査中に引越し
た先の所轄庁の証明書は、必要ないそうです。
また、認定申請書を提出した後、審査期間中に移転した場合ですが、国税局によ
れば、移転しからといって「むやみに」審査期間が長くなることはないだろう、
ということです。ただし、新しい国税局への引継ぎの時間が一定かかるものと思
われるし、ひょっとしたら同じ審査を新旧両方の国税局で重複して行うこともあ
るかもしれないため、一定程度は余分に時間がかかることになると思われる、と
のことでした。
なお、引越しの方は、上記の認定審査とは別の流れになります。soniさんの
法人の場合には、所轄庁も変更になるというケースでしょうか。もしそうであれ
ば、定款変更も「軽微な」変更ではなくなりますから、結構時間もかかります。
お書きになっておられるように、基本的には、総会決議、新しい定款の認証(所
轄庁での認証ですが、最長4ヶ月かかります)、移転、引越し、変更登記という
流れになります。
シーズ・轟木 洋子