えとうさん
> 基礎的な質問なのですがどういった場合にはどういう理由で別会計にした方
> がいいのか?義務で別会計にしなくてはいけないのはあるのか?あるとしたら
> それはどういうときか?という点について整理していただけたら嬉しいです。
義務ではありません。基本はステークホルダー(会員や寄付者その他の関係者)
は何を知りたいのか、あるいはえとうさんの団体は何を知ってほしいのかという
ことです。言い換えればアカウンタビリティー(説明責任)ということです。それに
よって会員や寄付者は納得し引き続き支援するかどうかの判断もできるのです。
> 規模は2ヶ月に一度、数十万円の規模で、発展途上国現地の銀行に送金して
> おります。
そういう意味では規模によるといっても絶対的な規模というものではありません。
相対的なものです。たとえば活動の大半が現地活動であれば別会計にする意味
はほとんどありません。事業報告で説明すればいいのです。収支計算書が合算で
はわかりにくいのであれば現地事業費が明示されていた方がよいということです。
収支計算書の表示に反映させるかどうかは別として、別会計にした方がいい場合
もあります。それは内部管理目的のときです。いったい現地にどれだけのコスト
がかかっているのか、費用対効果の効率はどうかといった管理をするために、別
会計にした方がわかりやすいといったケースはあると思います。
> また、以上のような外国での活動に関係する会計処理について情報がなくて
> 困っています。そもそもの情報源か何かありましたらあわせてお教えください。
私の知る限りではNPOの外貨建ての活動の会計処理について参考になる情報
は、国際協力NGOセンター(JANIC)の「NGOのアカウンタビリティー」の中の
「会計基準(案)」しかありません。(
http://www.janic.org/janic/ngonet/ac.html )
この基準案の中に「換算レート」という項目があります。この項目だけでなく他の
項目も参考になると思います。
公認会計士・赤塚和俊