繰越すのを忘れた未払費用 投稿者:
kaede 投稿日:2005/04/14(Thu) 16:11:00
No.4625
初めて質問します。
H15年度に発生した費用で翌期支払予定でしたが、
未払費用として計上しませんでした。
しかし、H16年度に支払をしてしまいました。
そしてその費用はH15年度の決算に含めてしまっています。
その際の仕訳というのはどうしたらよいですか。
できれば、H16年度の決算には含めないような処理がいいのですが・・・・。
回答のほうがよろしくお願い致します。
Re: 繰越すのを忘れた未払費用 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/04/14(Thu) 17:20:00
No.4626
kaedeさん
> H15年度に発生した費用で翌期支払予定でしたが、
> 未払費用として計上しませんでした。
> しかし、H16年度に支払をしてしまいました。
> そしてその費用はH15年度の決算に含めてしまっています。
> その際の仕訳というのはどうしたらよいですか。
> できれば、H16年度の決算には含めないような処理がいいのですが・・・・。
まずH15年度の処理について確認させて下さい。
通常は未払いの経費を計上する場合は、
(借方)経費/(貸方)未払金(または未払費用)
という仕訳を起こすのですが、経費のみを計上して未払を
計上していないということは、貸方はどうしたのでしょうか。
もし現金や預金勘定を使ったのであれば残高が合わなか
ったはずです。
仮に複式簿記で記帳されていないのだとしたら、出納帳に
載っていない経費を収支計算書上だけ計上したという意味
でしょうか。そのへんをもう少し教えて下さい。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 繰越すのを忘れた未払費用 投稿者:
kaede 投稿日:2005/04/15(Fri) 10:49:00
No.4627
H15年度は、複式ではなく単式簿記で行っていました。
翌年度から複式に切り替えました。
出納帳というものではなく、差引簿というもの使っておりました。単純に残高から
経費を引いていくものです。で、その差引き簿には取引した記録は残っています。
取引のあったときは、職員が変わりに支払っています。どちらかというと立替金という
意味合いが大きいのでしょうか・・・。
Re: 繰越すのを忘れた未払費用 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/04/15(Fri) 17:08:00
No.4628
kaedeさん
> H15年度は、複式ではなく単式簿記で行っていました。
> 翌年度から複式に切り替えました。
> 出納帳というものではなく、差引簿というもの使っておりました。単純に残高から
> 経費を引いていくものです。で、その差引き簿には取引した記録は残っています。
> 取引のあったときは、職員が変わりに支払っています。どちらかというと立替金
> という意味合いが大きいのでしょうか・・・。
そうだとしたら、H15年度は差引簿を元に収支計算書を作成されたのでしょうか。
次期繰越収支差額はどうなっていますか。通常は現金預金以外に資産負債がな
ければ次期繰越収支差額は現金預金の残高と一致するのですが、実際に支払っ
ていない経費を収支計算書に計上するとこれが一致しなくなります。
H15年度の次期繰越収支差額とH16年度の初めに複式簿記の記帳をスタートし
たときの期首残高の内訳を教えて下さい。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 繰越すのを忘れた未払費用 投稿者:
kaede 投稿日:2005/04/18(Mon) 11:06:00
No.4629
赤塚さんへ
赤塚さんのおっしゃるとおりで、差引き簿を元に収支計算書を作成しました。
そして、実際に支払っていない経費も含めましたので、現金・預金の残高と
次期繰越収支差額とは一致していません。
現金預金以外の資産負債は、H15年度の未収金、電話加入権・敷金
H15年度未払費用・預り金・借入金があります。
H15年度の次期繰越収支差額は、1,944,170です。
H16年度にスタートした期首残高の内訳は、
預金 11,955,988
現金 669,719
未収金 1,789,760
前期繰越収支差額 1,944,170
電話加入権 50,000
敷金 130,000
未払費用 12,363,917
預り金 107,380
借入金 180,000 ということでよろしでしょうか・・・。
よろしくお願い致します。
Re: 繰越すのを忘れた未払費用 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/04/18(Mon) 12:28:00
No.4630
kaedeさん
ちょっと待って下さい。やっぱりおかしいですよ。
繰越収支差額の決め方には色々あって、たとえば現金預金のみ
とか(現金預金+未収金-未払金・未払費用)等です。kaedeさん
の法人の場合は、これが(資産総額-負債総額)、つまり正味財
産の金額を繰越収支差額にされているようですね。
その場合でも、H15年度に実際は支払っていない経費を計上し
未払いは計上していなかったとすれば(仮にその金額をとします)、
収支計算書上の次期繰越収支差額は(正味財産-)だったはず
です。どこかで無理なつじつま合わせがあったと思われます。
逆に言えば、(正味財産-)が正しい正味財産の残高で、現在の
未払費用の期首残12,363,917+が正しい未払費用の残高だった
わけです。
ただH15年度は複式簿記ではなかったということですから、今と
なってはその原因を探すのは難しいかも知れません。
とりあえず立替払いをされた職員の方に支払いをしないわけには
いきませんので、その支払いの仕訳だけを考えましょう。金額的
に大きくなければ「雑費」でもいいと思いますし、金額的に大きけれ
ば、やはり「前期繰越収支差額修正」のような内容のわかる科目
にするべきでしょうし、収支計算書上の表示だけでなく注記等で
前期未払費用計上もれということも説明すべきでしょう。
公認会計士・赤塚和俊