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本来事業のみ（非収益事業と収益事業の両方）を行っているNPO法人です。
今年度から、将来の引越し費用として積み立てを行いたいのですが、予算上は、どちらの会計の予算書にどのように記載したらよいのでしょうか？
決算では財産目録の固定資産として記載するような例が本に載っているのですが…。

rogoさん

> 本来事業のみ（非収益事業と収益事業の両方）を行っているNPO法人です。
> 今年度から、将来の引越し費用として積み立てを行いたいのですが、予算
> 上は、どちらの会計の予算書にどのように記載したらよいのでしょうか？

問題を整理したいと思います。まず予算管理は法律で必須とされているもの
ではありません。また、定款等で予算の作成を定めている場合であっても、
通常は特定非営利活動（本来事業）とその他の事業がある場合にそれぞれ
の予算作成が必要なのであって、すべて本来事業であれば法人全体の予算
を作成するだけでいいはずです。

もちろん、内部の管理のために法人税法上の収益事業と非収益事業に分け
て予算を作成するのは構わないのですが、rogoさんのご質問の趣旨はそうい
う意味でしょうか。もしそうであれば、費用収益の予算を作れば十分という気
がします。つまり、資金管理は法人全体で見れば十分だし、むしろその方が
必要だと考えられるからです。それとも、資金も含めて収益と非収益を完全
に区分経理されているのでしょうか。仮にそうだとして、どちらの会計で積立
金を設けるかというのは、その法人の意思決定の問題であってどちらでなけ
ればいけないという性質の問題ではありません。

> 決算では財産目録の固定資産として記載するような例が本に載っているの
> ですが…。

これは予算とは全く別の問題です。積立金はもし設けたとすれば、財産目録
や貸借対照表ではもちろん固定資産になりますが、もし財産目録や貸借対
照表を事業区分ごとに作るとしても、どの区分に入るかは前述のようにその
法人の意思決定の問題です。もちろん収支予算書で計上した区分と同じに
なるわけです。

　　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊

早速のご回答ありがとうございました。
わかりにくい質問の仕方ですみませんでした。ご指摘のとおり、内部で予算・決算を非収益事業・収益事業で別立てにしています。

積立金を予算に記載するのは内部の会計資料上だけでOKであり、法人としての予算書には記載する必要はなく、決算時に法人としての財産目録に固定資産として載せればいいという解釈でよろしいでしょうか？

rogoさん

> ご指摘のとおり、内部で予算・決算を非収益事業・収益事業で別立てにしています。
> 積立金を予算に記載するのは内部の会計資料上だけでOKであり、法人としての予
> 算書には記載する必要はなく、決算時に法人としての財産目録に固定資産として
> 載せればいいという解釈でよろしいでしょうか？

それでも構わないのですが、もし法人としての予算書も作るのであれば、その予算書
にも積立金繰入は載せておいた方が良いと思います。

　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊

了解しました。そのように予算書を作成することにします。
本当に助かりました。ありがとうございました。

rogoさん

> 本来事業のみ（非収益事業と収益事業の両方）を行っているNPO法人です。
> 今年度から、将来の引越し費用として積み立てを行いたいのですが、予算
> 上は、どちらの会計の予算書にどのように記載したらよいのでしょうか？

すみません。「予算書にどのように記載したら」という部分にお答えするのを
忘れていました。積立金を行う場合は、事業費や管理費とは別に積立金繰
入支出とかその他の支出の区分を設けて記載します。貸借対照表には繰り
入れた残高が記載されるわけです。

　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊