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為替差損益 投稿者:えとう 投稿日:2005/05/10(Tue) 14:14:00 No.4731
赤塚さん

為替差損益の扱い方
についてのご質問です。

わたくしの団体では
日本で資金を稼いで外国に送金して、
外国で活動を行っている団体です。

そこで為替差損益を計算しようと思っています。


計算方法は
【残金(預金)*(期中平均レート - 決算時レート)=為替差益(or差損)】
という計算式で正しいのでしょうか?

もうひとつ考えたのは

【送金額の合計(¥)
マイナス
(現地コストの月毎の期中平均レート円換算+現地残金の決算時レート円換算)
=為替差損益】

というものです。

どちらも不正確かもしれません。
ぜひ、ご回答よろしくお願い致します。
Re: 為替差損益 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/05/12(Thu) 04:44:00 No.4732
えとうさん

為替差損益とは要するに期末の外貨残高を決算時レートで円換算した金額
(貸借対照表や財産目録に計上する金額)と、その外貨の帳簿上の金額の
差額のことです。複雑な取引があればそれ以外にもありますが、基本的に
キャッシュ取引しかないと仮定すればということです。

もちろん、厳密には円を外貨に換えたそのつどのレートとその外貨を使った
経費等の円換算に使ったレートが違えばそのたびに為替差損益は発生して
いるわけですが、その集約が期末残高に現れるわけです。ですから単純に
> 【残金(預金)*(期中平均レート - 決算時レート)=為替差益(or差損)】
とか、
> 【送金額の合計(¥)
> マイナス
> (現地コストの月毎の期中平均レート円換算+現地残金の決算時レート円換算)
> =為替差損益】
という式で表現できるものではありません。

ただ期中取引をいちいち円換算して記録せずに外貨は外貨建ての出納を
記録しておいて、期末に一括して円換算する場合には理論値と実際に計上
される為替差損益が一致することはあると思います。

この場合も理論値がいくらになるかは外貨の取得時と経費等の発生時に
それぞれどのレートを適用するかによって決まるわけですから、どちらが
正しいといった問題ではありません。

また、前期からの繰越残高がもしあればそれに関しては前期末のレートで
円表示されているわけですから、期中取引をすべて繰越残と同じレートで
換算しない限り、一つの計算式で理論値が出てくるわけでもありません。

             公認会計士・赤塚和俊
Re: 為替差損益 投稿者:えとう 投稿日:2005/05/12(Thu) 10:33:00 No.4733
お返事ありがとうございます。

少し混乱してしまったのですが

もし仮に
10万円送金して

毎月の期中平均レートで円換算したときに

1月 1万円
2月 2万円
3月 3万円
の費用が発生して

帳簿上は期末残高が4万円になっているとします。

でも実際に現地の残高を決算時レートで円換算すると
5万円になっていた場合

為替差益が1万円になるという考え方でよろしいのでしょうか?
Re: 為替差損益 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/05/12(Thu) 10:51:00 No.4734
えとうさん

その通りです。

> もし仮に10万円送金して
> 毎月の期中平均レートで円換算したときに
> 1月 1万円
> 2月 2万円
> 3月 3万円
> の費用が発生して
> 帳簿上は期末残高が4万円になっているとします。
>
> でも実際に現地の残高を決算時レートで円換算すると
> 5万円になっていた場合
> 為替差益が1万円になるという考え方でよろしいのでしょうか?

            公認会計士・赤塚和俊

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