- 雑収入について - NISINO 2005-07-13 08:42:00 No.5030
雑収入について 投稿者:
NISINO 投稿日:2005/07/13(Wed) 08:42:00
No.5030
当団体と同じ建物内に他団体の事務所があり、当団体でリースしているコピー機を結構頻繁に使用しています。その団体からは、一枚につき10円の使用料をもらっています。年間で15万円ぐらいになるのですが、これは雑収入としていいのでしょうか?それともコピー機にかかっている費用(リース料・カウンター料金など)から差し引いたほうがいいのでしょうか?任意団体である現在は雑収入としていますが、法人化してもそれでOKでしょうか?
その他目的を達成するために必要な事業としてバザーを設定していますが、こちらにコピー機使用料収入なんていう形で入れる形もあるのでしょうか?どのようにするのが一番いいのでしょうか?
Re: 雑収入について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/07/13(Wed) 11:37:00
No.5031
NISINOさん
> 当団体と同じ建物内に他団体の事務所があり、当団体でリースしている
> コピー機を結構頻繁に使用しています。その団体からは、一枚につき10
> 円の使用料をもらっています。年間で15万円ぐらいになるのですが、これ
> は雑収入としていいのでしょうか?それともコピー機にかかっている費用
> (リース料・カウンター料金など)から差し引いたほうがいいのでしょうか?
雑収入で構いませんし、費用と相殺する処理は好ましくありません。
> 任意団体である現在は雑収入としていますが、法人化してもそれでOKで
> しょうか?
任意団体でも法人でも同じことです。
> その他目的を達成するために必要な事業としてバザーを設定しています
> が、こちらにコピー機使用料収入なんていう形で入れる形もあるのでしょ
> うか? どのようにするのが一番いいのでしょうか?
この「その他目的を達成するために必要な事業」というのは、定款の事業
項目として掲げているという意味でしょうか。特定非営利活動でしょうか、
それともその他の事業でしょうか、定款のその辺の構成をもう少し詳しく
教えて下さい。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 雑収入について 投稿者:
NISINO 投稿日:2005/07/13(Wed) 21:52:00
No.5032
説明が足りなくて申し訳ありませんでした。
特定非営利活動に係る事業として「移送サービス」と「その他目的を達成するために必要な事業」を設定しています。
Re: 雑収入について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/07/15(Fri) 10:30:00
No.5033
NISINOさん
> 特定非営利活動に係る事業として「移送サービス」と「その他目的を達成する
> ために必要な事業」を設定しています。
私の考え方は、No.5270でお答えした通りです。バザーもコピー料収入もおそ
らく独立した事業と言えるほどの事業規模ではないでしょうから、「その他目的
を達成するために必要な事業」として区分掲記する必要はないと思います。
また、こういう考え方が正しいとは思いませんが、東京都は毎年行う事業は「そ
の他目的を達成するために必要な事業」には含めてはならない、そういう事業を
行うのであれば「その他」ではなく具体的に事業名を定款に掲げなければ行って
はならない、と言っています。
東京都の場合は、事業規模にかかわらずということですが、私は上記のように
そもそも独立して営む事業の規模に達していない(付随的に行う)事業は定款に
掲げる必要はないという考え方です。
また、もしバザーやコピー料収入が独立した事業と言えるほどの規模であれば、
それはもはや「特定非営利活動」の範疇には入りませんから、定款上もその他
の事業として掲げなければならないことになります。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 雑収入について 投稿者:
NISINO 投稿日:2005/07/16(Sat) 14:37:00
No.5034
なるほどです。この程度のものであれば移送サービスに付随する活動と考えていいということですね。
バザー収入が「移送サービス事業収入」というのもいいのかな?という気がして「その他目的を…事業」と設定していたのですが、OKなんですね。
ひとつまた質問です。
「移送サービス」だけを行っている現在は全額移送サービス事業の収入にすればいいということですが、今後他の事業を行うようになった場合、法人全体の資金調達のためのバザーの収益は、各事業収入に振り分ければいいのでしょうか?
そうなった場合に面倒になることはないのでしょうか?
Re: 雑収入について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/07/16(Sat) 15:45:00
No.5035
NISINOさん
> なるほどです。この程度のものであれば移送サービスに付随する活動と
> 考えていいということですね。
そうです。
> 「移送サービス」だけを行っている現在は全額移送サービス事業の収入
> にすればいいということですが、今後他の事業を行うようになった場合、
> 法人全体の資金調達のためのバザーの収益は、各事業収入に振り分
> ければいいのでしょうか?
そういう場合でも、すべて特定非営利活動であれば所轄庁に提出する計
算書類は一本ですから、たとえば下記のように表示します。
<収入の部>
会費収入
正会員会費収入
賛助会員会費収入
事業収入
移送サービス事業収入
○○事業収入
雑収入
バザー収入
コピー利用料収入
:
この場合、支出の方は単に○○事業費だけではなく、
<支出の部>
移送サービス事業費
給与手当
法定福利費
消耗品費
:
○○事業費
給与手当
法定福利費
消耗品費
:
管理費
給与手当
法定福利費
消耗品費
:
のように表示します。バザーの経費は少額であれば、管理費の消耗
品費や賃借料などそれぞれの科目の中に含めて構いません。
なお、事業ごとの収支を一目でわかるようにしたければ、提出用の
計算書類とは別に事業別収支計算書を作ります。たとえば次のよう
な様式です。
<収入の部> 一般会計 移送サービス ○○事業 合計
会費収入 ( X,XXX) ( - ) ( - ) ( X,XXX)
正会員会費収入 X,XXX - - X,XXX
賛助会員会費収入 X,XXX - - X,XXX
事業収入 ( - ) ( X,XXX) ( X,XXX) ( X,XXX)
雑収入 ( X,XXX) ( - ) ( - ) ( X,XXX)
バザー収入 X,XXX - - X,XXX
コピー利用料収入 X,XXX - - X,XXX
:
支出の部も同様です。この事業別収支計算書はたとえば事業報告書
の中に入れても構いません。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 雑収入について 投稿者:
NISINO 投稿日:2005/07/16(Sat) 17:02:00
No.5036
早速のご回答ありがとうございました。具体的に示していただき、とてもよくわかりました。
設立総会が迫るなか、ちょこちょこと不安なことがでてきて…。本当に助かりました。
Re: 雑収入について 投稿者:
NISINO 投稿日:2005/07/16(Sat) 23:23:00
No.5037
「バザー」を移送サービス事業に付随する活動として「事業内容」に記載したいのですが、事業収入に入れないのであれば、ここに記載するのはおかしいような気がするのですが、どうなのでしょうか。
もし事業が複数になった場合も、各事業に付随する活動として各事業の内容に記載するのか、ひとつの事業に付随する活動とするのか…考えてしまいます。
事業内容として「会報発行」なども記載するので「バザー」もどこかに記載したいと思うのですが…どのようにするのがいいのでしょうか?
Re: 雑収入について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/07/17(Sun) 08:17:00
No.5038
NISINOさん
> 「バザー」を移送サービス事業に付随する活動として「事業内容」に記載したい
> のですが、事業収入に入れないのであれば、ここに記載するのはおかしいよう
> な気がするのですが、どうなのでしょうか。
事業計画や事業報告等に記載する場合は、「移送サービス事業」や「○○事業」
と並列で「会報発行」や「バザー」を記載すればいいでしょう。所轄庁が、定款に
記載された事業と事業計画及び予算、同じく事業報告及び決算の厳密な1対1の
対応を求めることがあるようですが、それは誤りです。
たとえば専門家ネットワークの岩永さんはこんな例をあげています(「速報税理」
05年7月1日号・ぎょうせい)。
定款に「○○に関する情報提供事業」と「○○に関する研修事業」を事業として
掲げるNPO法人が、情報提供と研修を目的としたシンポジウムを開催した場合、
これを決算や事業報告で「情報提供」と「研修」に分けることは困難であるし、仮
に無理やり分けたとしても、かえって実態が見えなくなってしまう。こういう場合は
定款上の事業の種類にこだわる必要はなく、シンポジウム開催事業として記載
すればよい、ということです。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 雑収入について 投稿者:
NISINO 投稿日:2005/07/19(Tue) 21:37:00
No.5039
いろいろ具体的に考えていくうちに、一対一を求められているような気がして、そうじゃなくてはいけないと考えるようになってしまい、バザーをどこにどう記載したらいいものかわからなくなってしまって…。
一対一じゃなくていいものなのですね。よくわかりました。本当にありがとうございました。