任意団体解散時の会計処理およびNPO法人の収益事業について 投稿者:
yoshi 投稿日:2005/08/17(Wed) 22:02:00
No.5140
NPO会計は初心者です
よろしくご指導ください
現在、任意団体で活動しながら、NPO法人格の認証を受けました。
任意団体は全ての会計処理が完了しだい解散する予定です。
ここで2つお尋ねしたいことがあります。
1.来年の3月末をもって任意団体を解散し、その財産をNPO法人に寄付したいのですが、
3月末では精算できない買掛金等が残ります。
この場合の会計処理の仕方を教えてください。
現在、任意団体は法人税を支払っています。
*委託事業の関係上、4月にNPO法人の総会を開催する必要があります
2.税法上の33業種にあたらなければ、法人税を支払う必要がないとのことですが、
自主事業で講座を開き、原価に近い資料代を参加者から徴収した場合は収益事
業になるのでしょうか。
この場合、講座に係る全ての経費はNPO法人が負うものとします。
Re: 任意団体解散時の会計処理およびNPO法人の収益事業について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/08/18(Thu) 17:14:00
No.5141
yoshiさん
> 1.来年の3月末をもって任意団体を解散し、その財産をNPO法人に寄付したいのですが、
> 3月末では精算できない買掛金等が残ります。
> この場合の会計処理の仕方を教えてください。
> 現在、任意団体は法人税を支払っています。
> *委託事業の関係上、4月にNPO法人の総会を開催する必要があります
任意団体の資産と負債(買掛金等)を合わせてNPO法人に寄付することに
なります。寄付金額は資産から負債を差し引いた純財産の金額になります。
> 2.税法上の33業種にあたらなければ、法人税を支払う必要がないとのことですが、
> 自主事業で講座を開き、原価に近い資料代を参加者から徴収した場合は収益事
> 業になるのでしょうか。
> この場合、講座に係る全ての経費はNPO法人が負うものとします。
まず、徴収するのが資料代実費であれば収益事業には該当しません。実費
を超える金額を徴収する場合は講座の内容によります。技芸教授業といっ
て、下記のどれかに該当すれば収益事業ですし、どれにも当たらなければ
収益事業にはなりません。
--------------------------------------------------------------
洋裁、和裁、着物着付け、編物、手芸、料理、理容、美容、茶道、
生花、演劇、演芸、舞踊、舞踏、音楽、絵画、書道、写真、工芸、
デザイン(レタリングを含む)、自動車操縦、小型船舶操縦
--------------------------------------------------------------
公認会計士・赤塚和俊
Re: 任意団体解散時の会計処理およびNPO法人の収益事業について 投稿者:
yoshi 投稿日:2005/08/18(Thu) 17:59:00
No.5142
早速のご回答ありがとうございました。
負債等も合わせて寄付すればよいのですね
幸い、負債等の支払い分を差し引いても、純資産はプラスなので、
合わせて寄付の手続きをとります
収益事業については、男女共同参画に関する講演なので、この部分は収益事業と
みなされることはないようです
ただ、映画上映はご指摘の収益事業に入っていませんでしたが、実費なら大丈夫
と解釈してよいのですね
本当に初心者マークをつけて、走っている会計担当者です
これからもよろしくお願いします
Re: 任意団体解散時の会計処理およびNPO法人の収益事業について 投稿者:
公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/08/18(Thu) 19:45:00
No.5143
yoshiさん
> 収益事業については、男女共同参画に関する講演なので、
> この部分は収益事業とみなされることはないようです。
はい、大丈夫です。
> ただ、映画上映はご指摘の収益事業に入っていませんで
> したが、実費なら大丈夫と解釈してよいのですね
映画はちょっと微妙です。まず映画の場合は実費という概念
が成り立たないと思います。入場者数と原価は比例しません
よね。実費ではないとしたら、確かに技芸教授業の限定列挙
には映画はありませんが、それでOKなのは映画製作の授業
をする場合であって「映画鑑賞」であればそれは「興行業」に
該当することになります。つまり収益事業です。
公認会計士・赤塚和俊
Re: 任意団体解散時の会計処理およびNPO法人の収益事業について 投稿者:
yoshi 投稿日:2005/08/18(Thu) 21:08:00
No.5144
何度も丁寧な回答をありがとうございます
私、青森で赤塚先生の「NPO会計と税務」の講座の参加者でした
実際、法人化が実現してみると、税務の難しさが身にしみています