フジタさん、
シーズのブックレットをお読みいただき、ありがとうございます。
お書きになっていらっしゃるように、74ページには「(略)制度面でのさらなるイ
ンフラ整備が必要である。NPO法の第一段階として法人制度が実現したわけだが、
次のステップとして寄付税制の改革、郵便料金、公共放送の利用などを検討していく
べきである」とあります。
残念なことに、まだこれら「次のステップ」うち、寄付税制の改革すらうまく行って
いない状況です。
「郵便料金」というのは、NPO法人向けの割引料金などを指していますが、これは
実現できていません。シーズでは、過去に大臣への要望書などを提出していますが、
実現はしていません。
一方、宅配便業者の割引は進んでいますから、NPOでも機関誌の送付などは、こう
した宅配便業者を利用しているところが増えているようです。(一般の企業もそうだ
と思います)
公共放送の利用ですが、これも進んでいるとはあまりいえません。公共広告機構(AC)
(
http://www.ad-c.or.jp/)が、ごく少数の大手のNPO法人の広告を流している例は
ありますが、独自でコマーシャルを流すことができているNPO法人のことは、あまり
聞きません。
日本国際ボランティアセンター(JVC)に聞いてみましたが、JVCではコマーシャ
ルを流してはいないそうなので、別の団体だと思われます。
公共放送の利用も、以上のように進んでいるとはいえません。
今後、もっと広がっていくことを希望しています。
シーズ・轟木 洋子