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年度をまたがって開催される事業の会計について 投稿者:KEM 投稿日:2005/10/07(Fri) 12:17:00 No.5280
例えば来年9月末の決算で、翌月の10月に行われる事業がある場合、
その準備にかかる経費は、10月(新年度)以前に発生することになりますが、
予算を立てる場合、年度内に開催しない事業費を計上しても構わないでしょうか。
Re: 年度をまたがって開催される事業の会計について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/10/09(Sun) 14:16:00 No.5281
KEMさん

> 例えば来年9月末の決算で、翌月の10月に行われる事業がある場合、
> その準備にかかる経費は、10月(新年度)以前に発生することになりますが、
> 予算を立てる場合、年度内に開催しない事業費を計上しても構わないでしょうか。

通常、事業の経費はその事業の収入の計上される年度と同じ年度に
計上します。これを費用収益対応の原則と言います。ですから、翌
年度の事業に関する経費を先行して支出する場合は「前払金」等の
科目で処理します。翌年度に前払金から経費に振替えるわけです。
予算書や収支計算書にこの前払金支出を計上するかどうかは次年度
繰越金等の資金の範囲に前払金を含めるかどうかで違ってきます。

           公認会計士・赤塚和俊
Re: 年度をまたがって開催される事業の会計について 投稿者:KEM 投稿日:2005/10/12(Wed) 12:08:00 No.5282
赤塚和俊先生

ご回答いただき、ありがとうございます。
では、任意団体としてある事業を行っている途中に
NPO法人として認証が降りた場合、
その後も継続してその事業を行うとして、
任意団体の時にかかった経費は、
全ていったん「前払金」に費目を変更する必要はございますでしょうか。
Re: 年度をまたがって開催される事業の会計について 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2005/10/12(Wed) 16:32:00 No.5283
KEMさん

> では、任意団体としてある事業を行っている途中に
> NPO法人として認証が降りた場合、
> その後も継続してその事業を行うとして、
> 任意団体の時にかかった経費は、
> 全ていったん「前払金」に費目を変更する必要はございますでしょうか。

そうですね、「前払金」という資産を任意団体からNPO法人へ寄付する
ことになります。ただし、金額的に重要性に乏しい場合は、任意団体の
経費で処理する方法も容認されると思います。

                公認会計士・赤塚和俊

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