レストラン経営者さんは書きました:
・レストラン売り上げから経費を差し引いた金額を工賃として支給することになっていますが、この経費とは具体的にどこまで含めて考えることが出来るのでしょうか? 食材費は当然含まれると思いますが、家賃、光熱費等も含めてもいいのでしょうか。自立支援給付だけで、人件費(プロのコック、フロア長まど)、必要経費(家賃、光熱費等)をまかなえば大幅な赤字になってしまいます。しかし、売り上げ+自立支援給付のトータルの収入でそこから支出を考えて行きますと、赤字が大幅に減ります(黒字にはそれでもいかないのですが)。
明確な基準はなく、多くの方が一番困る問題だと思います。食材費だけでなく、その他の経費も含まれることは事実ですが、問題はその分け方です。
レストラン経営者さんのおっしゃるように、自立支援給付+売上の総収入で全体の経費をまかなうということは当然の発想だと思いますし、実態もそうかもしれません。しかし法律上はそのようになっていません。
この2つの収入を峻別すること、つまりそれぞれの収入でまかなうべき経費を峻別することが求められています。つまり、売上の方からは食材費やその他の直接的な経費を差し引き、残余があればそれをすべて工賃として利用者に支給することが求められています。売上(作業収入)の方からは剰余が生じないという考えです。
一方自立支援給付の方は、そのような支援施設の運営をまかなうための収入と考えられており、これから食材費を買ったり、工賃を支払うことはできません。
結局、法律的な考えでは、この2つの収支は全く別のものとされているのです。
とはいっても、なかなか両者に直接結びつける経費ばかりではないので、何らかの合理的な基準で按分するしかありません。たとえば家賃ならば、レストラン部分の面積対応分、光熱費なら使用頻度、福利厚生費ならば人数割合など、いろいろ試行錯誤するしかありません。
とにかく、合理的に按分しているという説明がつくようにしなければなりません。工賃についても上に述べた考え方が基本ですので、自由に決めて良いというものではありません。
なかなか難しいとは思いますが、一度ご検討下さい。