NPOWEB

　こちらには，初めて書き込みします。

　類似案件として，昨年7月22日付けTOTO様からの質問も参考に
しながら，さんざん調べたのですが，どうしてもわからないので
質問させてください。

　NPO法人の趣旨に沿った収益事業を営み，当NPO法人の活動資金の
足しにしたいと考える中で，当NPOも参画する形でLLPを設立しては
どうだろうかという話が出てきました。
　LLP法を読む限りは，法人がLLPの構成員となることは可能であり，
かつ，NPOは，法人格を有することから，この視点からの問題は
生じないようにも思えますが，いまいち，自信がありません。
　県庁や法務局に照会する前に，ある程度は自分たちで調べて
おかなければ，こちら側の力量も向上しないと考えており，そこで，
いくつか関係書籍を調べてみましたが，この点に直接言及した
ものが見つかりませんでした。

　当方の考えでは，特段の問題も制約も生じないと思いますが，
この点の可否についてご教示ください。また，可とする場合の
留意点などがあれば，併せてご指導いただければ幸いです。

　なお，LLPにおける構成員課税などについては，別に研究済み
ですので，申し添えます。よろしくご指導ください。

NPO世話役見習いさん、赤塚です。

私もLLPについて詳しいわけではないですが、LLP法上もNPO法上も制約はありませんので、法律上の問題はないと思います。
留意点については、まず目的を明確にしておくことです。そのLLPの行う事業が団体のミッションにプラスになるからLLPに参画するのか、単に収益を上げるために参画するのか、それともその両方か、ということです。理事会や総会で確認する必要があります。
特に、多少ともミッションとのかかわりを意識する場合は、他のLLPの構成員との意思決定に関する合意形成がどのように行われるのか、最初によく確めておく必要があります。
逆に、収益志向で参画するのであれば、最も重視すべき事項はポートフォリオ（他の運用手段との比較考量及び支払手段の確保とのバランス）とリスクの評価ではないかと思います。
両方が目的である場合は、常に両面からの判断のバランスが求められることになります。往々にしてどちらかに判断が偏る危険性があります。
　　　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊