初心者さん
こんにちは
初めての決算書を作成中ですが、いくつかの書籍を読んでみたのですが、どうしても「資金の範囲」という考え方がわかりません。
具体的に資金の範囲によって、どのように収支計算書が変わっていくのかも教えていただけたら助かります。
どうかよろしくお願いします。
●これは難しい質問ですね
「資金の範囲」とは、ものすごく大雑把に言えば、「収入と支出の範囲をどこまで取るのか?」という話です
例えば、収入=現金収入、支出=現金支出とすれば、当期の収支差額は現金の増加額ですよね。
今期が1期目ということで、設立時の財産が0円とすれば、当期収支差額は、現金の増加額ですから貸借対照表の現金と一致しますよね。
これが「資金の範囲」が「現金」の場合です
つまり、資金の範囲が「現金」の場合には当期収支差額(2期目以降は次期繰越収支差額」は貸借対照表の現金と一致します
普通預金が入った場合にはこの応用で、「資金の範囲」は「現預金」で、当期収支差額は現金と普通預金の残高に一致します。
一方、未収金や未払金も収入や支出に入れたいという場合もあります
今期に委託事業を行っているが、まだ入金がない場合など、事業は終わっているのだから今期の収入に計上しないとおかしいとして、委託事業の収入を収支計算書の「収入」に計上し、貸借対照表に「未収金」と計上します
そうすると、「未収金」の分だけ当期収支差額が増えますよね。
その場合には当期収支差額は貸借対照表の「現預金+未収金」と一致するわけです
また、未払金がある場合にはこの逆で、まだ支払っていないお金を「支出」に計上しますので、当期収支差額は未払金の分だけ減少し、貸借対照表の「現預金ー未払金」と一致します
このような場合には、当期収支差額(2期目以降は次期繰越収支差額)が「現預金+短期金銭債権債務(未収金や未払金などがこれに含まれます)」になります。これが「資金の範囲」になるということです
<参考の本>
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/2533123/s/~6b19cf0ce