NPOWEB

　初めまして金沢学院大学の安川久直と申します。現在４年生でＮＰＯについての卒論を書こう
と考えています。色々本やＷｅｂサイトを調べていたのですが、確認と質問したいことがあり投稿
しました。
　”行政とＮＰＯの協働”という言葉が盛んに使われていますが、この言葉の意味を私的に解釈
するなら行政とＮＰＯの役割が重なる事業分野において補助や委託どをする過程において行政と
ＮＰＯが互いの利害や意見の相違を議論（時には喧嘩腰になって）しあい、その結果、補助や委
託など始るということではないでしょうか？　そしてその議論の場に両者を引っ張ってくるのが
ボランティアコーディネーターや協働コーディネーターという職能を持った人ではないでしょうか？
　ここで基本的な質問があるのですが、ＮＰＯが事業を起こす場合なぜ、行政と協働する必要が
あるのでしょうか？　資金面で？　許可・認可？　でしょうか？　はっきりとしたイメージが沸
かず苦しんでいます。お手間を取らせますがどうかイメージを教えてください。

安川さん、

ご投稿ありがとうございます。

以前に「なぜＮＰＯ法人は行政と協働したがるのか」という質問を受けたことがあり、お答え
したことがあります。その時の答えについては、次のアドレスをクリックしていただくと直接
アクセスできますのでご参照ください。

http://c-s.m78.com/conf-01/conf-01.cgi?log=&v=842&e=res&lp=842&st=0

また現在、シーズのホームページのトップページに、「世田谷区職員研修報告」を掲載してい
ます。この職員研修のテーマもＮＰＯと行政の協働についてですので、こちらも参考になるは
ずです。

さらに、現在シーズ事務局長の松原が、行政職員向けの月刊誌「ガバナンス」（ぎょうせい発
行）に「Visions of NPO」というコーナーに連載記事を書いていますが、こちらもきっと卒
論のテーマに役立つと思うので、図書館などでお読みになることをお勧めします。

また、シーズでは昨年3月に「米国の包括補助金制度から考えるＮＰＯと自治体の協働のしく
み」という調査報告書も出版しており、ここでも自治体はＮＰＯとのパートナーシップをどう
築いていくべきかについての調査研究を公表しています。この報告書は無料で差し上げていま
す。次のアドレスをクリックして、入手方法をご確認ください。

http://www.npoweb.gr.jp/0001/report.html

では、卒論がんばってください。

シーズ事務局・轟木　洋子

　どうも、お答えいただきありがとうございます。自分で良く調べもせず、質問してもうし訳
ありません。以後、良く調べてから質問させていただきます。あと卒論のほうですが、なんと
かし上がりました。
　卒論を書いていて、パートナーシップとエンパワーメントという概念がＮＰＯにとってとても
重要だということが分かりました。そこから考えると能力・権威・美貌・体力などに優れる人が
いまでそれが余りない人を圧迫してきたような気がします。だから、どんな相手とでも対等でい
られるということはとてつもなく難づかしいと考えますが、これからの社会にとってとても重要
だと気付きました。