NPOWEB

以前、お願いしていた税理士さんに、NPOの会計では交際費はあり得ないといわれましたが、インターネット等で調べていると、交際費も認められるようなことが書いてありました。
支払の内容によっては認められるものなのでしょうか。

キコウさん

税理士の柱山と申します。
ちょっとご質問の内容を検討すると、いろいろ考えられるのですが。


＞ＮＰＯの会計では交際費はあり得ない

これはおそらく、管理費の交際費として表示するかどうか、ということだと思います。
その税理士さんの意図は、ＮＰＯは事業のためにお金を使っているのだから事業費として表示すべき、という意図なのではないかと思います。
あり得ないわけではありません。　当然、お付き合いもあるでしょうから。


＞支払の内容によっては認められるものなのでしょうか

前提として、普通法人の話をしますと交際費はお金をはらったのに経費として認められず、税金を払う立場からするとなるべく交際費にはしたくありません。
ですので、内容を吟味して会議費とか、福利厚生費とかという費目にしたい、というのがあります。

ＮＰＯ法人では収益事業を行っている部分は同様の規定の適用がありますので、認められるかどうかというよりも、交際費ならきっちり交際費と認識して申告する必要があります。

一方で、収益事業を行っていない場合、交際費をいくら使おうが法人税の申告をするうえでは関係ありませんが、会費や寄付でいただいたお金であることを考えると、総会でつっこまれることは間違いないでしょう。


個人的な意見としては、交際費は交際費としてきっちり認識・報告して、なぜ必要だったのか、適正な額だったのかを会員の方に説明するのが信頼を高めることにつながると思います。

推測でしかありませんが、そもそも公益活動を行うべきＮＰＯ法人が、（私的な）「交際」など行うべきではない、ということなのではないでしょうか？

確かに私的な交際費は問題と思いますが、実際問題として、私的ではない交際費もあるかと思います。それらについては、変に科目をおかしなものとはせず、はしらやま様の回答のように、「交際費は交際費としてきっちり認識・報告して、なぜ必要だったのか、適正な額だったのかを会員の方に説明するのが信頼を高めることにつながると思います。」です。