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NPO制度で使い捨て法人が設立できてしまった件 投稿者:G 投稿日:2010/05/28(Fri) 18:38:51 No.9295
所轄庁は東京都、3年よりも前に認証を受けたNPO法人ですが、設立からまったく総会を開かず、毎年度の事業報告書だけは提出していることがわかりました。

定款により、事業報告書は総会の議決が必要と決まっていますが、これを監事(任期切れ)に指摘されると、総会を開いて、さらに解散までしてしまうということが起きています。

総会は開いたので総会を開かないことについて改善の必要がなく、自主的に解散すれば所轄庁の監督も受けなくなることになります。

NPO法人とは、書類だけ形式的に整っていれば、使い捨て的に設立したり解散することができるというように思われて釈然としないのですが、そんなものだと容認するしかないのでしょうか?
Re: NPO制度で使い捨て法人が設立できてしまった件 投稿者:ととと 投稿日:2010/06/03(Thu) 00:33:03 No.9306
 質問者さんの言われる「容認」というのが、ご自身が参加される法人に対するものであれば、ご自身の手で法人運営をご納得行くように変えるべきだと思います。

 「容認」がNPO法人制度に対するものであれば、容認するしかないと思います。NPO法人制度は自由な市民活動を促進するために、簡単な手続で法人格を得られるようにし、行政の関与を極力排除するものですので。
 ただ本当は、法に基づき解散するには結構な費用(官報への掲載料)がかかり、使い捨てで済むものではないはずなんですけどね。

 個人的な考えですが、この法制度で上手く回っているNPO法人も沢山ありますので、使い捨て法人を防止するために法制度をどうこうするのはナンセンスだと思います。
Re: NPO制度で使い捨て法人が設立できてしまった件 投稿者:弁護士 浅野晋 投稿日:2010/08/16(Mon) 17:30:11 No.9420
G さん

 このようなことは、制度の「病理現象」と考えると良いと思います。

 決して良いことではありませんが、正常な「生理現象」がある一方で、ある程度の病理現象が出てくることはやむを得ないところです。

 そして、このような団体は、いずれ「新陳代謝」され、淘汰されていくことになります。そして、このような新陳代謝も、制度の生理現象ということになるわけです
                    弁護士 浅野晋

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