NPOWEB

千葉県のＮＰＯ団体の事務局を担当しています。

私どもは、４年前に定款を一部改正し、今年度再度改正をおこなったために定款変更の認証手続きを行っています。

本文は問題ありませんが、担当部署から、「定款」のタイトルの下に、改正の履歴を記載することは認められません、削除してください。どうしても履歴を記述したいのなら、別途表紙を設けてそこに記載してはどうですかとの指摘でした。

平成○○年○月○○日　制定
平成○○年○月○○日　一訂
という表記です。

根拠として、改正履歴自体も定款の本文となるということなのですが、国の法律や県の条例でも、改正があればその履歴を記述しますし、それ自体が改正だとか本文だとか誰も解釈しないですよね。

定款はそうそう改正するものではないはいえ、どうも釈然とせず、質問投函させていただきます。

なお、４年前の改正時にはまったくこのことは触れられず認められましたので、なおさら不可解です。

　大島　さん
　
　改正履歴は、事実の記載に過ぎませんから、これを定款の本文となると解するのは無理があると思われます。

　改正履歴が、定款の内容となるものではないことは記載自体で一見して明らかですから、仮に定款変更の認証手続のために提出した定款の紙の上に改正履歴が書かれていても、これを無視すればいいだけの話です。

　仮に、定款が記載された紙の上に、例えばコーヒーのシミがついていても、これが定款の内容をなすとは誰も思いません。これと同じことです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　弁護士　浅野晋