NPOWEB

先日、ＮＰＯ法人運営講座を受講した際、理事会の決議については自由に定めることができると聞きました。
当法人では忙しい理事が多く、理事会の日程調整に苦労しています。そこで会社法の「みなし決議」のような仕組みを導入できないか考えているところです。出来ましたら、「みなし決議」や「持ち回り決議」の定款記載例を教えていただけないでしょうか。
ご回答よろしくお願いします。

農業支援　さん

　いろいろな書き方が可能ですが、つぎの例を参考にして、団体の実情に応じて作ってみてください。



（招集）
第○条 理事会は、理事長が招集する。但し、事故のため理事長が招集できないと　きは、他の理事が招集することができる。
２ 理事会を招集するときは、会議の日時、場所、目的及び審議事項を、遅くとも理事会開催日の○日前までに、書面または電子メール、ファクシミリその他の手段で通知を発信しなければならない。
（議決）
第○条 理事会は、理事の現在数の半数以上の理事が出席しなければ開催することができない。
２　理事会の議事は、出席理事の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。
３　理事会に出席できない理事は、理事会に対し、書面、電子メールまたはファクシミリによって、議決事項についての表決をすることができる。
この場合においては、、書面、電子メールまたはファクシミリによって表決した理事は、理事会の定足数の算定については理事会に出席したものとみなす。
４　理事長が必要と認めるときは、理事会の表決に代えて、全理事に対し議決事項についての賛否の意見を求めることができる。この場合において、その議決事項について賛成した理事の数が理事の現在数の半数を越えるときは、当該議決事項が可決されたものとする。
　　　　　　　　　　　　　弁護士　浅野晋