NPOWEB

学校でＮＰＯについて勉強しています。
ＮＰＯが一般企業より継続が難しいのはなぜですか？
ＮＰＯ特有の難しさは何なのでしょうか？

辻　さん

　設立後すぐにつぶれてしまう一般企業もたくさんありますから、ＮＰＯが一般企業より継続が難しいのかどうかは必ずしもはっきりしません。

　ただ、ＮＰＯは、非営利活動を主たる目的としているため、財政的な基盤が弱い傾向があります。このことが、ＮＰＯの存続を危うくする原因の一つとなっています。
　　
　ＮＰＯが活発な活動をするには、専任のスタッフが必要ですし、事務所も必要です。電話もなくてはなりませんし、コピー機もパソコンも必要です。お金がなくては、これらを調達することができません。
　「何をするにも、お金が必要。」というのは、当たり前と言えば当たり前のことです。


　ＮＰＯの主要な財源の一つが、会員の会費収入ですが、ＮＰＯの活動に賛同して入会し、継続的に会費を払ってくれる人というのは、残念ながらとても少ないのです。

　ＮＰＯの活動に賛同したら、入会して会費を払うだけで、その活動に参加したことになります。ＮＰＯ活動への参加には、ＮＰＯ団体の中心的なメンバーになって活動するばかりでなく、会員になって総会やイベントに参加したり、様々な形態で参加することができます。
　会費を払うだけの会員であっても、立派にその活動に参加していることになります。

　私も、いくつかのＮＰＯの会員ですが、そのほとんどは、会費を支払い、送られてくる会報を読むだけ、という会員です。

　しかし、ＮＰＯにとっては、きちんと会費を支払ってくれる会員は、本当にありがたい存在なのです。

　辻さんも、賛同するＮＰＯがあれば、ぜひその会員になって、そのＮＰＯの活動を支えてください。

　　　　　　　　　　　　　　　弁護士　浅野晋